前へ
次へ

鍼灸治療と健康保険の関係

人体のツボに専用の針やお灸で刺激を与えて体調の改善を図る鍼灸治療は健康保険が適用されます。出費を抑えて治療を受けられるのが大きな利点ですが、すべての疾患に健康保険が適用されるわけではありません。健康保険適用の対象となる疾患は神経痛やリウマチ、むち打ち症など一部の症状に限定されます。また、健康保険による治療を受けるにはそれらの症状を証明するために病院で診断書を作成してもらわなければいけません。そのため、病院で疾患と認識されない軽微な肩こりや疲労を解消するために鍼灸治療を受けても健康保険は適用されないのです。健康保険を利用してまで鍼灸治療を受けるのは投薬や外科手術以外の方法で体の不具合を解消する目的があります。また、医師よりも鍼灸師の方が信頼できるという個人的な感情も無視できません。鍼灸院は保険医療機関ではありませんが、やむを得ない理由に限って健康保険を使えるようになっています。保険が適用される疾患が限定されているのはこのような理由があるためです。

Page Top